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アメリカって、着色料を派手に使ったカラフルなケーキやドーナツ等が売られている反面、自然食品を好む人やベジタリアンの人も結構いて、その層向けのお店もあり、嬉しい。
今回、ベジタリアン先進国のアメリカでよく出会う、ベジタリアンやビーガンについてルポ。また、アメリカで人気のナチュラルフードのスーパーについてもご紹介しています。
ベジタリアンの起源
ヘルシーブームでの最近のおしゃれなトレンドかと思いきや、近代のベジタリアンって、実は、その発祥は19世紀のイギリスまで遡るってご存知でしたか?
肉や魚(個人の選択により、卵や乳類も)を食べずに、穀物・野菜・豆類などの植物性食品を中心にした食生活を行った”マンチェスターの聖書教会の会員”の運動なんだとか。
ごく最近のトレンドの一つかなと思っていたけれど、歴史は古いんですね。
参照元:
アメリカで真剣なベジタリアンに会った
まず、実際、アメリカではベジタリアンにも会ったことがあるのですが、本日はそのあたりのお話も・・・。
ある私の知り合いの食生活っていうのが、かなり徹底したもので、チーズ・ハムなどの動物性食品も買わない。
一度、私は、その知人にサンドイッチを差し入れして、「ベジタリアンだから、ハム入りは食べられません」と却下(!?)されたという残念な体験も持つのですが、そういったストイックなベジタリアンには、乳牛から取ったミルク由来の動物性食品も、受け付けられないようなんですね。
そんなハードボイルドなベジタリアンもいて、大豆から取った豆乳も、意外にアメリカでは多く消費されています。
更に、これも聞いた話なのですが、乳牛って、ミルクを取るための飼い方をしている、つまり、自然な飼い方をしていないそうで、それが理由で(動物愛護者である事で)ベジタリアンになっている人もいるらしい・・・。
ベジタリアンになる理由というのも、“人によって色々”なんですね。
ベジタリアンとビーガンの違いとその定義
ビーガンはベジタリアンのグループ?
また、これも詳しい人から聞いた話になるのですが、実はベジタリアンの中には“ビーガン”と呼ばれている人達もいて、ベジタリアンの中でも、もっと“何を食べるか”に厳しい制約を課す、真面目なベジタリアンなんだとか・・・。
ちょっとそれだけでは分かりにくいので、ビーガンについて更に調べてみます。
ビーガンの定義は?
資料によると、ビーガンは別名、“純粋菜食”を生き方としている人達で、“ピュア・ベジタリアン”と呼ばれ、人間の目的のために動物を苦しめることを、できるだけしないということをモットーとする生き方をする人。
ナント、食べ物だけのことでなく、革製品も身に着けないんですって・・・(今人気の ヴィーガンバッグの熱烈な支持者になるんでしょうか)。
ヴィーガンバッグについてはこちらの記事でもご紹介しています。
念の為、引用すると、
ビーガニズム (Veganism) は、食用・衣料用・その他の目的のために動物を搾取したり苦しめたりすることを、できる限り止めようとする生き方であると定義することができる。
また、
ビーガンは動物に苦みを与えることへの嫌悪から、動物の肉(鳥肉・魚肉・その他の魚介類)と卵・乳製品を食べず、また動物製品(皮製品・シルク・ウール・羊毛油・ゼラチンなど)を身につけたりしない人たち。
ビーガンって、“生き方、信条”なんですね・・・。
一般的ベジタリアンって?
このように、食事にそこまで厳しいビーガンって、タンパク質などは何から摂っているのかなと思ったほどですが、一方で、欧米で一般的なベジタリアンというと、植物性食品と乳製品、卵を食べる人達だそうで、私がアメリカで会った人達も、大半はこの種の人達だったよう・・・。
なので、一般的なベジタリアンは、ちゃんと栄養は摂れているようですね。
他にも、卵は食べずに、植物性食品と乳製品だけを摂るベジタリアンもいるそう・・・。
参照元:
話はまた戻りますが、私が差し入れしたハム入りサンドイッチが食べれなかった(ちょっとしつこくなってすみません 笑)前述の知人は、ストイックなビーガンに近い。
soy milk(豆乳)やbean curd(豆腐)などの大豆系食品からタンパク質は摂っていたようで、見た目からも、ちゃんと健康が保てているように感じられました。
アメリカでのベジタリアンの割合
念の為、アメリカのベジタリアン(ビーガンを含む)の割合も見てみますが、近年増加傾向だそうで、2017年には6%のベジタリアンがいたのが、2019年には7~8%に増えたと推測されるということ。
”1割弱”のベジタリアン率なので、結構いますね。
参照元:
世界のヴィーガン割合はどのくら?ヴィーガンを取り巻く各国の状況 | Greenfield|グリーンフィールド アウトドア&スポーツ
アメリカでベジタリアンレストランを経験したお話もこちらでご紹介↓
ベジタリアンも好きなアメリカのナチュラルフード系スーパー
結局、ベジタリアンって、アニマルライツに関心が高い人に加えて、健康的理由で菜食をしている人もいて、その理由は様々。
食べ物に関心がある人は、より広い意味で環境問題にも関心が高くなるのか、農薬を使っていないオーガニック系の野菜や食品添加物の少ないナチュラルフード系の食品を好む人も多いようで、その層をターゲットにしたスーパーマーケットも、アメリカでは珍しくない。
たびたびですが・・・あわせてよみたい↓
私としては、バリバリのベジタリアンではないにしろ、できるだけ自然なもの、自然に近いものを摂取したいという気持ちは常にあって、よくこれらのお店に通っていました。
日本のスーパーでも、有機野菜が売ってある事はあるのですが、ちょっと大きさが小さかったりしますよね。
ですが、アメリカでは有機(オーガニック)野菜も普通の農法で作られたものと同じくらいの大きさで、種類も豊富。
お値段的に普通のものより$1~2以上は高くはなるのですが、なかなか美味です。
ナチュラル系スーパーで代表的なものは、次にご紹介するような大型スーパー。
今回はカリフォルニアで通っていたスーパーを例に上げてみますが、中には全米的に展開しているものもあって嬉しいですね。
Momokaからお知らせ―
ここで突然のお知らせですが、ずっち捜していたベジタリアンの料理本がありました。
感激! 是非ご参考にされてくださいね。
Whole Foods Market(ホールフーズマーケット)
このスーパーは、アメリカで人気がある、代表的なナチュラル製品全般を取り扱う大型スーパー。丸くて上品な緑色のロゴが目印。
比較的、リッチなエリアに展開しているのも特徴です。テキサス州を本拠としているようですが、今ではニューヨーク市を含む全米各地に展開しているということで、日本から移住した方にとっても、嬉しい存在になるかなと思います。
また、2017年には、アマゾンに買収されているそうですね。 Why Amazon Bought Whole Foods - The Atlantic
全般的に、このスーパーには品質の高い製品が置いてあって、お値段は少々高め。お惣菜などにも良いものがあり、私の場合はスープやベジタリアン系のサンドイッチを良く楽しみで買っていました。
有機野菜や自然系食品、グルメな食品に加え、化粧品などもオーガニックハーブから作った製品があったりして、嬉しい。それらのナチュラル系化粧品は、お値段もそれほど高くない中価格帯のものも多く、助かっていましたね。
下記の公式サイトは、今、日本からアクセスすると、なぜかヨーロッパ向けのリンクにナビゲートされます。不思議ですが・・・。
Whole Foods Market(ホールフーズマーケット)公式サイト
https://www.wholefoodsmarket.com
Rainbow Grocery(レインボーグローサリー)
同様に、サンフランシスコにある、ベジタリアンフード、ナチュラルフードを、良心的な価格で提供する大きなスーパー。
このお店の特徴は、会社を従業員の協同組合が所有し、経営しているところという事で、私も大好きだったスーパー。1975年にオープンしたお店ということで、長く愛されているお店ですね。
(日本でいうと、“生協”のようなところかな?)
このストアーの理念の素晴らしさに、大学の宿題のため、一度インタビューの電話までした程。優しい担当の人が丁寧に応対してくれ、感激したものです。あいにく、サンフランシスコにしかないようですが、ここは、ご紹介するしかないと思えるところです。
Rainbow Grocery 公式サイト→残念ながら日本からのアクセスが制限されているようです。。。すみません(泣)
Trader Joes(トレイダージョーズ)
こちらも人気があるナチュラル系フードをお手頃な価格で取り扱うスーパー。カリフォルニアを中心に、全米にあるということで、嬉しいですね。このお店でしか買えないプライベートブランドの商品がいっぱいで、珍しく、良いものが買えるので、楽しいところです。
最近、ここのストアーのロゴが付いたショッピングバッグを持っている人を、日本でも時々見かけますが、なかなかカワイイですよね。(お土産かしら・・・。)
Trader Joe’s公式サイト
https://www.traderjoes.com/home
アメリカではベジタリアンになるのも簡単!
このように、アメリカの都市部では、スーパーの種類も色々選べて、日用食品や製品のお買い物に困らないのも魅力のひとつ。
アメリカでは、あまり大きな苦労もなく、ベジタリアンや、もっと凄いビーガンにも、成れそうですよね。
では、将来、そんなアメリカを楽しんでくださいね!