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アメリカでは、何かトラブルに遭った時に振り返ってみると、もしかしたら“人種間の軋轢”が原因かと思われる事があったりします。
日本人って、国内ではまだまだ人種の多様化が進んでおらず、まだまだ単一民族国家という感じですよね。
あまりに異人種に接することも少ないので、ひどい人種差別的な感情は生まれにくいのではと、私は思っています。外国人は特別、蚊帳の外という感じでしょうかね・・・。
そんな人種に疎い日本人がアメリカに行って、人種差別を目の当たりにすると、凄くショックを感じます。もちろん、アジア人として日本人も差別されたりするんでしょうが、そこまであからさまなものは無かった印象でした。
今はコロナの流行で、変な偏見から、アジア人へのヘイトによる被害が多発しているようですが、コロナ前は極めてそんなことは少なかった。
ただ、不思議なことに、私はどちらかというと、同じ有色人種同士間や、同じアジア人の人から受けたイヤな出来事もありました。
あまり気分の良い出来事ではないので、お話するのも少々はばかれますが、こういう事もあるというのを分かっていると未然に防げることも多いと思うので、本日は敢えてそういうお話をしてみたいと思います。
駅でのチケット購入の際のトラブル
私がサンフランシスコ郊外のちょっと離れた街で勤務していたときのこと。会社に向かうために、ある列車に乗る直前にチケットを買ったときのこと。その朝は、たまたま、電車に乗り遅れそうなギリギリの時間に駅に着きました。
いつもはできるだけ1ドル紙幣を多く財布に入れておくのですが、その日はあいにく20ドル札しか無かったんですね。それで、今日は細かいものがないなと財布の中は確認してあった訳です。
そこで、列車に乗る5ドルのチケットを買うために、窓口の黒人の女性に20ドル紙幣を渡したところ、おつりが5ドルかしか返って来ない。
それで、「20ドル札を渡しましたよ!」と係の人に注意。
すると、「いいえ、20ドルは貰っていませんよ!」と、ちょっとドスの聞いた声と表情で返事が返ってきました。
「そうですか?」といいながら、ちょっと様子が変なので、彼女の顔を再度見たんですが、何とその彼女、レジにある引き出しの上部分にお札を置いていて、それをドヤ顔で“ちらっ”と見るではないですか?
恐らく、その時点で彼女は20ドル札を私から受け取ったのに気づいた、または、そこに自分が置いているのを確認した様子なのですが、私は列車の発車時間に遅れそうだったのでそこで諦め、走って行きました(私には、遅刻の方が怖かった)。
その頃私は勤労学生で、あまり余裕はなくすごく後味が悪かったのですが、こういう風にアメリカでは、おとなしそうなアジア人女性だと分かると、悪さをしてくる人もいるんですよね。
〇〇ドル札を渡します
それ以来私は、アメリカでサービスの人にお札を渡す際は必ず、「〇〇ドル札を渡しますね」と一旦、注意を促すようにしましたが、それからはこういう事は二度と起こりませんでした。
なので、これは万人に対しての良い防御策になりましたね。
同じ有色人種でしょ?
他にも、通っていた大学付随のカフェで、黒人のアルバイトの店員が、アメリカに来たばかりのように見える、おとなしそうなアジア人女性(但し、カフェの客)に当たり散らかしているのを目撃したこともありました。実はその黒人の彼女、なんと私にも過去に嫌な物言いをした人なんですね。他の白人学生達には普通に接してるのに。
そんな感じで、どちらかというと白人相手の方が、何かと軋轢がありそうな気がするのですが・・・。このときは、”黒人で私達と同じ有色人種同士”なのにと不意を突かれた感じでしたね。
これを差別とはっきり呼べるかは分からないですが、移住して間もない頃には、まあ色々気をつけたいところですね。
公園で遭遇したヤバいアジア人
これも恐らく、民族間の軋轢でされた嫌がらせかな~って思ってしまったのが、私がまだ、サンフランシスコに移住をしたばかりのときのこと。
その当時は、あまりおしゃれでない、大学の教科書が一杯入る重いリュックを持って、通学をしていたのですが、ある日、家の近所の日光浴やピクニックで人がよく集まる、きれいな公園を通って、MUNI(ミューニ)という電車の駅に向かっていたときのこと。
通っていた小道の左側の方に、アジア人の男性が横たわっていたのは見えたのですが、後ろから何か“ブーッ”という奇妙な音が・・・。
何か変だなとイヤな予感がして、念の為、自分のリュックを見てみると、そのポケット部にツバが吐きかけてある・・・。
その男に、「どうしてそんな事するのよ、人の1日を台無しにしたわね!」と怒ったんですが、その男はニタっとして、「あなたのMUNI(ミューニ)が行ってしまうよ。」と・・・。
なんと(!)、私が毎日、電車で通学していたのを知っていたんですよね。
それもストーカーみたいで気持ち悪い・・・。
幸い、ちょうどその日は、授業の前に自習をしようと早めに家を出ていたので、時間に余裕があり、すぐ家に戻ってリュックを洗うことができました。
その後、仲の良いアメリカ人の友人に話をすると、「それ位で済んだから良かったよ、怪我でもさせられたら、そのくらいで済まないから。」と、安全で終わって何よりという話で終わってしまいました。
まあ、その頃は相当悔しくても、まだ携帯も持ち歩いていなかったので、警察も呼べないし。そもそも、まだ新参者だったので、そこまでうまく立ち回れませんよね。
後で思ったのですが、サンフランシスコは、アジア人も色々いるので、その加害者は日本と軋轢がありがちな韓国人だったかもしれないし、単に日本人が嫌いなアジア人だったかもしれないし・・・。
それは軽率には断定できませんよね。
ただ、アメリカの新参者は尚のこと、自分の周囲、“前後、左右”に気をつけたいです。
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日本人には嘘を教える学校の事務員
また、私は、アメリカでは大学に通っていましたが、学費を少しでも削りたいという希望があり、General Education(一般教養)の一部の講義については、授業料の安い、あるCollege(短大)で受ける予定でした。
それで、メインで通っている大学から、他の大学に通いますという許可証のようなものを貰い、その短大で講義を受けるための手続きをするために、受付に行ったときのこと。
あるアジア人の女性が受付にいたので、軽く挨拶して要件を伝えると、「いいえ、貴方は受けられませんよ、TOEFLの点数が必要です。」とかなんとか、わけの分からないことを言い出したんですね。
もちろん、TOEFLは随分前に取っているし、きちんと全ての事を調べた後だったので、“非常におかしいな”と思ったんですが、他の担当者は不在で、その日は帰宅。
同じ短大に通っている日本人の知人に聞いてみたところ、「韓国人の〇〇って子でしょ~。あの子は駄目だよ。その子の上司がいるから、その人に聞いて見たほうが良いよ。」ということ。
何でも、その日本人の知人とその他日本人学生も、以前に私と同じような経験をしているのだということ。
それで、また、日を改めてその短大に行ったところ、受付にはその担当の女性の上司である白人の男性(感じの良い人)がいて事情を話すと、「〇〇がそういうことを言いましたか・・・?」と驚きつつも、すぐ事務処理を終わらせてくれました。
差別の実態-「人」でなく「人種」で人を見がち?
こういう風に、アメリカでは人種とか民族の違いが背景にあるのでは、と思われる“軋轢”がたまに(そんなに頻繁ではないです。)あったりします。相手が同じアジア人や有色人種だからといって、そんなに手放しで安心はできないものです。
日本だと考えられないのですが、“その人がどう”というより、“〇〇人(〇〇人種)だから”ということで、色んな軋轢が発生してしまうという事実・・・。
まあ、それが“人種”に基づいた差別、即ち“人種差別”というものでしょうね。今ピンと来ましたが。
ちょっと長くなりましたが、こういう事もたまにはあるんだなと思って“心づもり”をしておくと、現地でもそれほどショックも受けず、適切に対処ができるんではと思います。
では、アメリカの生活を楽しんでくださいね。
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