アメリカ滞在10年間のサバイバル日記

アメリカと英語に魅せられた女性の滞在10年間のサバイバル日記

アメリカは移民の国-無理やりポジティブを理解する

アメリカのグランドキャニオン

アメリカ アリゾナ州のグランドキャニオン

 

 

注: 本ページにはプロモーションが挿入されることがあります。

あまり暗い話は好まないアメリカ人

 

さて、いきなり本題ですが、アメリカ人って一般的に、暗い話や景気の悪い話はあまり好きではありません。たとえ物事がうまく行っていない時でも、無理やり上手く行く話に変えたり、ユーモアに変えたりする人が多いと思います。

 

また、話の最後は思いっきりポジティブな言葉で締めくくりますから、なんとなくこちらも上手くいきそうな気がするものです。

 

アメリカ人のポジティブさって見栄なのか?

 

もちろん、誰だって人から何でも良い風に思われたほうが、気分が良いですし、アメリカ人も見栄をはる、そういうところもあるでしょうね。

 

ただ、日本人と違って、自分が上手く行くと思っていた事を話したからって、それが結果的にそうならなかったとしても、あまり気にすることもないですし、聞いていた側も、さして覚えていないことが多いです(これも時と場合によりますが・・・。)。

 

以前にも記事でお話しましたが、私は、とっても明るいアメリカ人の英会話の先生と、良い友人関係にあったのですが、人生において本当に良い影響を与えて貰ったと思います。

 

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アメリカ人の話は何割増し?

 

その英会話の先生が、私にサンフランシスコに住むことを勧めてくれた人なのですが、一度私が現地を下見に行った際に、彼が彼の元勤めていた職場に連れて行ってくれたことがありました。

 

彼は日本で英語の先生(フリーランス)をする前には、ある証券会社に勤務していたのですが、アメリカ人のその元同僚は感じの良い人ばかりで、私達に椅子を持ってきてくれたりして、暫く楽しく会話したものです。

 

そこで彼が元同僚と話をしていたときに思ったことなのですが、私のその友人は、日本にきたばかりのときで、結構状況的に厳しい所もあるのではという印象もあったんですが、そのとき元同僚と話す際にはそれをおくびにも出さず、「日本では英会話の講師はすごく需要があるんだ。」、「もうすぐ、〇〇大学(故郷では有名な大学)のProfessorになるかもしれないんだよ。」とか、「食べ物がすごく美味だよ。」とか、とにかく話が前向きで、楽観的

 

話は常に現状の何割か増し(何割か盛り)・・・。

 

元同僚も、「そうなの? それはいいね~。」とか言ってニコニコ聞いていて、本当に嬉しそうです。

 

私、そんな感じで色んなアメリカ人と接して気づいてしまったんですが、結局、アメリカ人って、見栄で話を何割増しかで話しているのも無きにしもあらずだと思うんですが、でもそれを聞いている相手も、あまり“辛気臭い話”は聞きたくないんですよね。本当、そういうところ、アメリカ人らしいなって思うんですけどね。

 

何回もMillionaire(億万長者)になる勢いの友人

 

他にも、アメリカに移民してきている友人で、勤勉なひとり企業オーナーの人もいたのですが、その人も何回、話の中でMillionaire(億万長者)や新しい会社の社長になったか分かりません。

 

「今、資金の集まりが良い中国から大きな資金が集まりそうだから、もう少ししたら新しい会社が建てられる予定。」とか、「次回は、とてつもなく大きな契約がクロージングになる。」とか・・・。

 

結果、何度も何度もチャレンジして、少なくとも私の知っている間は、それらの話はうまく行く事はなかったんですが、次に話したときに、「あれはどうなったの?」と聞いても、あまり気にした様子はないんですよね。

また、別の上手くいきそうな話をしてきます

 

残念ながら、それらの案件は、蓋を開けると途中で詐欺まがいのケースがあったり、またある時は投資家や著名な会社との大きな契約も最後まで通らなかったりで、結局、ビッグチャンスにはならなかった様子なのですが、諦めずにいれば将来は判りませんよね。

 

私もアメリカ時代は、自分なりにカリフォルニアでの夢の実現に何度も何度も頑張った方だと思うのですが、その頑張りは足元にも及びません(彼らには幸い、ビザの問題はありませんが。)。

 

Everything will be all right.

 

そんなアメリカ人と接するなかで、話の締めくくりで良く聞く言葉があって、あるとき、一番“アメリカ人らしさ”を表しているな~と思った言葉があります。

 

それが、「Everything will be all right.(全て上手くいきますよ。)」などの希望の言葉

 

アメリカ人は上手く行っていない時でさえも、このフレーズで話を締めくくり、次の日に繋げるんだわと。

 

明日を信じるしかなかった開拓民

 

さて、私はアメリカの大学でも、イギリスから開拓民として渡って来たアメリカ人の歴史を習いましたが、フロンティア時代、未開の土地を求めて荒野を移動したアメリカ人の先祖の話は、凄まじい。

 

時には山や谷、時には砂漠の中を進んで行ったというハードボイルド。自然の脅威に晒され、命を落とすことも多かったそうです。また、もちろん、先住民である、インディアンとの戦いも・・・。一寸先は闇の世界。

 

本当に過酷ですよね。

 

彼らの大部分は、その生き残りの人達の末裔・・・。

 

Everything will be all right.(全て上手くいきますよ。)」

 

そういう風に、時には無理やりとも思える位ポジティブな言葉で、話の終わりを締めくくる友人達も、それでアメリカンドリームを追い続けているのかもしれませんね。

 

実際、そうしながら夢を掴んだ人もいるのですが、その話はまた、おいおいしたいです(笑)。

 

それが“超ポジティブ”の底力っていうものです(笑)。