注:本ページにはプロモーションが挿入されることがあります。
アメリカでは知らない人に注意・周囲との距離を保つ
私はアメリカのサンフランシスコが好きで、渡米直後はサンフランシスコ市内に住んでいたのですが、暫くして「これは社会問題だな~。」と思ってしまったのが、ホームレスの人の多さ。
道を歩いていると、ホームレスの人が日常的に”Spare change.(お金を分けて下さい。)”と言って、唐突に、かつ積極的に近づいてきてしまうんです。
一度は、いつもどおり電車に乗ろうとしていたところに、ホームレスの人が後ろから近づいて来てしまって、背中をタッチされたことも。
また、あるときには、郊外で道を歩いていると、「Vanish, Japanese(日本人、消えていなくなれ!)」と叫んでくる人が。
さっと離れて確認したところ、やはり精神状態に問題がある感じが見受けられました。
その時は、さすがに身に危険を感じましたね。
あまりにそういう事が多い気がしたので、友人に尋ねたところ、やはりそれなりの理由があるようでした。ホームレスの人が多いのも、貧富の差が激しいアメリカだというだけではないのです。
アメリカのある事情
アメリカでホームレスが増加したのは、1981年~1989年のレーガン政権において。
レーガン大統領の前のカーター大統領が力を入れていた精神病患者ケアのための助成金を大幅にカットするなどの政策により、ケアされるべき精神病患者が病院に収容されていない(追い出された)ということなのです。
現在でも精神科病床数が充分でなく、結局、ケアされるべき人がホームレス化してしまっているそう*1。
また、歴史的にも(1967年のこと)カリフォルニアでは、極端な場合を除いて精神病患者の非自発的入院を廃止している、つまり極端なケースを除いては、病院にいなくても良いことになっているそうで、やはりそういう背景があったんですね。
ドラッグによる問題
ドラッグの問題もご存知のとおりで、街に繰り出すと変な人も見かけますね。
ある時、友人と車に乗っていると、横断歩道で車の前に空中をフワッと舞うように飛び込んでくる人が・・・。本当に危ない。
友人によると、「ドラッグをしている人だろう。」ということでした。
ドラッグなどの薬物の過剰摂取によるホームレス化もあって、アメリカには簡単になくならない問題が山積していますよね。
こちらの記事もよく読まれています ↓
身の安全のために別の手段を考えてみる
そういった訳で話を戻すと、アメリカは公共交通機関や駅、バス停などでも、身の安全を考えると、ちょっと警戒をしたほうが良い人達に出遭ってしまうこともあります。
ある日本人の知人は、毎朝バークレーの大学にバスで通っていたのですが、同じような状況に遭遇してしまい、あまりに暗い気持ちになってしまうので通学手段を替えたそう。その方のご主人がアメリカ人なのですが、「電車に替えなさい!」と即、アドバイスをされたそうです(残念ながら、そういうことが珍しくないのでしょう。)。
この知人のように、社会の問題を身近に感じてしまい暗い気持ちになって、アメリカ社会の“暗部”を毎朝背負う必要はないです(背負えない!)ので、もし同じような経験をしてしまったら、万が一ということも考え、通勤通学の時間をずらすとか、通勤手段をすぐ替えるなどして自分の身を守ることも検討したいです。
また、毎回の警告となりますが、街を歩くときも周囲に警戒心を持ちながら、気を引き締めて歩きたいところです。
あわせてよみたい ↓