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日本に帰国後、仲のよいアメリカ人との会話だけに終始し、英語力のメンテナンスが難しいと思ってしまった私。友人とは、“あ、うん”の呼吸で下手に喋っても伝わるから、実際にはあんまり練習はできないんですよね。
・・・ということで、今どき、話題のAI英会話アプリがあるって事で、興味を惹かれていた私。
現在、英語学習のために新しい友人関係を作ろうにも、ちょっと億劫! コロナの関係もあるしね。
なので、実際に“アメリカ人と会話するようにAIが反応してくれるか”と、ちょっとワガママな基準にのっとって、“無料お試し”をしてみたいと思います。
このアプリの無料期間は1週間。その後は月額1,950円。
SpeakBuddyのメインコンテンツ
さて、期待感MAXのメインコンテンツの内容を、今から一つ一つ見ていきたいのですが、まず、カリキュラムは次の5つに分かれています。
- 単語
- リスニング
- 会話
- 英作文
- 応用練習
早速、1~5までを通して実践してみましたが、全部が終わるのに10分位しかかかりませんでした。
また、上記の5点全てを学習項目に設定する必要はなく、選べるようになっています。
1.単語
まず、一番初めの単語のセクションから。
後の会話に出てくる“単語”が読み上げられ、その単語の意味を選択肢の中から選ぶようになっています。
正解、不正解の判定は都度出てき、これはサクサク進めて使いやすい。
2.リスニング
こちらでは、登場人物の会話が “文字付き”で流れます。
その後、それぞれの登場人物間での会話の内容が理解できたか、判定する問題がでます(たった1問のみ)。リスニングテストみたいな感じですね。
このリスニングでの会話のスピードは「設定」で変えられるようになっているのですが、今「普通」に設定してありますが、私にはゆっくりとしたスピードに感じました。この設定は、個人の好み次第で、速い速度にしても良いかもしれません。
また、画面右上側にボタンがあって、“JP(日本語)”ボタンを押せば、日本語訳も出てくるので、自然な訳をみたいときには便利かもしれません。
3.会話
ここでは、上記項目2.のリスニングで使われたものと、全く同じ会話がまた出てきて、正直、ちょっと内容に飽きてきた感じがします。
なので、この部分は繰り返しなので、ちょっと退屈に感じてしまう人は、項目2のリスニングは、学習項目の設定から外しても良いかもと思います。
ここでは、会話の英文を、今度は自分で画面を見ながら読み上げる(読み上げの練習をする)ようになっています。
つまり、自分のパートとして出てきた会話文を、発音するだけ。マイクマークが出てくるので、それを押して英文を読みます。そうすることによって、アプリの方で録音がされるようになっています。
このように、全部のパート(自分の担当の)がちゃんと読めたら、最後に発音と流暢さで評価されます。
自分が読んだ英文の録音が聞けるボタンが有るので、それを押すと、どこが変な発音だったか等、気づくこともできます。
日本語発音で読んでみた
ただ、残念だったのは、その際に、口ごもることなく、きちんと英文を読めた時も、“Great(素晴らしい)”という評価が出たのですが、試しに“コテコテの日本語発音”でゆっくり読んでみると、“Perfect(完璧)”という評価に!
何度もやってみていないので、はっきりは言えないのですが、ちょっとこれは、”発音を評価している”というと、違う気がします。
これって〇〇アプリ?
それで、ここまでやると・・・、正直言ってちょっと残念なんですが、このアプリって、英文を読み上げ練習するアプリかな~という印象。
きちんと読み上げれば“Perfect”、スラ~っと読み上げられずに途中で口ごもってしまったら、“Good”と出たりする、このアプリ。
ちょっと頑張って、英語の発音を意識して読み上げてみても、AIが異なる単語として聞き取っている部分の文字が、オレンジの文字で下記のように出てきます。
また、『そんな単語は言っていないよ』というほど、全く違う単語として聞き取られることもあります。
ちょっと理解できないのですが、違う単語として読み取られていても、それでも後の評価は“Great”と出てきました。
また、敢えて単語を逆の意味のものを入れて発音してみたのですが、それも“Great”として出てくる・・・。
評価の付け方が微妙です。
こんな感じで、このアプリは楽しいアプリではありますが、ちょっとアプリの聞き取り力と評価判定に疑問が残ってしまいます(私の発音がネイティブの発音でないことを加味しても。)。
結果として、全体的に上記の会話のセクションは、読み上げ練習用アプリかな、っていう印象で、ちょっと“ガッカリ感”が無きにしもあらず。
“AI”というところに期待しすぎたかな~。
初心者も使える無料の英会話アプリも試しています↓
4.英作文
次はちょっと期待してしまう、英作文です。一番学習要素が強い部分。
また、音読の部分が多いのかな~と懐疑的になってしまったのですが、ここでは、テーマである熟語を使って、今までの会話を再現する(英作文というより、覚えておいて発音する)よう求められます。
マイクのマークを押して、指示された一部のパートをうまく再現できれば、“Perfect”と出るし、ちょっと違った風に簡単な言い方に自分でアレンジしたり、単語を飛ばしたりすると“Good”と評価の方が変わったりもします。
細かいところでは、例えばthatとするところをhisと間違えて発音したりしても、“Perfect”と出たりします。
また、英作文を考える速度にはかなり敏感に作られていて、一旦マイクを押すと、すばやく(指示された箇所の)英文を再現しなければならないので、ゆっくりしていると、全部答えられなくなります(アプリの方から録音がを打ち切られるため)。
5.応用練習
この最後の部分では、今までの会話文とは内容の違う会話文を使って、改めて応用練習をします。テーマとなる熟語は、上記の1~4の練習で使ったものと同じです。
テーマの熟語を使って英文を作成し、マイクボタンを押し発音します。
AIの聞き取りの精度は、上記の4.英作文のところと変わりませんが、今回、わざと大幅に間違えて英文を作成すると、“nice try(惜しいね、頑張ったね)”と文言が出てきたりして、その点は面白くもありました。
実践会話
また、特筆すべきが、途中、“実践会話”というセクションが出てくるのですが、これが思いの外良かったこと。
そのセクションの説明には、“あなたの答えに応じてキャラクターの応答も変わります。様々な会話を楽しみましょう!”(引用元:SpeakBuddy)とあります。
ベースとなる英語の表現は指示されますが、それに合わせて表現して会話を録音すると、会話はスムーズに展開していき、敢えて途中でわざと会話を間違えて発話すると、“何とおっしゃいましたか?わかりません”と、モデルの登場人物が不服な顔で答えてきます。
それでも、しつこく文脈に合わなかったり、間違えた文章をわざと言ってみると、“自分で行ってみます(あなたにはもう尋ねません的な・・・)”と、また不服な顔で言葉が返ってき、その後でてくる判定でも、その設問部分は“fail (不合格)”と出ました。
モデルの人物の反応のパターンが、このように幾つか用意してあるようで、これらのネガティブな反応も、なかなか楽しめそうです。
使ってみた感想
がっかりした点:
さて、今回、AIアプリということで、期待が大きかった分、ちょっとガッカリする部分もありました。このアプリはどちらかというと、会話アプリというよりも、読み上げアプリ、発音練習アプリという気がします。
また、文章の一部が模範の会話文と違っていたり、単語をはっきり発音しなかったりすると、違う単語、内容として読み込まれてしまっていたりしますので、その点、少々頼りなさを感じますね。
また、コテコテの日本語英語の発音で読み上げても、“Great(素晴らしい)”や”Perfect(完璧)"と判定が出たりして、納得がいかない部分があります。
良かった点:
このように、“AI”というサービスのタイトルに、はじめは過剰に期待してしまい、その分の落差は大きかったのは否定できませんが、それでも、英会話を習いに行ったり、わざわざ時間を取って英会話を習ったりする事と比較して考えると、このアプリはかなり良いです!
スキマ時間でできるし、月額1,950円という安さを考えるとコスパが良い。
学習内容も良く、自然な英会話が学べるし、英語を喋る機会をあまり持てない人や、喋りの練習が必要な人にとっては、“口ならしのツール”として使ったり、英語を忘れないようにするのに適していると思います。
テンポ良く、かたすぎない内容の会話で構成されていて、楽しく、構えずに勉強できるツールとして使える気がします。
最後に
今回は、AI英会話アプリとして人気のSpeakBuddyを試してみました。結果はちょっとガッカリポイントもありましたが、スキマ時間に口慣しできる英会話コンテンツとしては、◎。
使っていて全く疲れないというのが、本当に良いと思います。
元々、英会話って、そんな疲れるものじゃないと思うし、そこまで難しいものじゃないと思うし、毎日毎日の積み重ね・・・。
これから暫くの間、毎日10分位使ってみて、点数が上がっていくか、試すのも面白いと思います。
では、皆さんもSpeakBuddyで遊びながら学習してくださいね!