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レイオフ(一時解雇)とは?
日本では会社の業績が悪くなると、リストラで人員整理をしたりしますが、アメリカではレイオフ(一時解雇)というのがあります。
私も一時、ある規模の小さい会社で働いていたときに、これにぶち当たってしまいました。でも、アメリカらしい体験ができましたね(笑)。
今日はそういったエピソードについてお話をしていきたいと思います。これから渡米する方の何らかの参考になれば、あるいはただの冒険談として楽しんでいただければ光栄です。
現地スタッフのミーティングが多くなった
その頃、私はまだ大学在学中で、パートで働いていた会社がもう少ししたら事業拡大されるかもという期待を持ち、毎日仕事に打ち込んでいました。
規模は小さいですが、アメリカ人の社長さんが大変良い方で、他の社員も感じの良い人ばかり。このまま事業拡大となれば、将来も約束されたようなもの・・・、そういう気持ちで働いていました。
そのうちなぜか社長さんと現地社員が、ミーティング室のドアを閉じたまま、こもって出てこない日が続くようになりました。なので、私は同僚の日本人の社員と一緒に、「私達も大切なミーティングには是非参加させてください。」と社長さんに伝えました。
そのときの社長さんの何ともいえない顔は忘れられないのですが、実はこういうことだったんですね・・・。
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社員全員でミーティング
突然ある日、日本人の社員も呼ばれて全体ミーティング。
言われたのが、次に予定していた資金の調達がうまく行かなくなり、会社を一時たたむということ。
その頃、2週間ごとにペイチェック(お給料の小切手)を貰っていたのですが、ナント、社員全員に、その半分しか今回お支払いできないと・・・。
私はその頃、あまり長い時間働いていなかったので、それでは生活ができませんでしたので、思い切って社長に、
「私は、そうすると、貰える額が皆の半分の半分になってしまう・・・。」
と申し立て、何とか働いた分はお給料を出して貰えるようになりました。(必死です。)
現地社員の驚愕のリストラ回数
実は、それからちょっと前のある日のランチの時間に、ある現地のアメリカ人社員から聞いたのですが、彼は既にその会社から3回レイオフされて、その度に再雇用となった人だったのです。
私達も影響を受けた、その最後のレイオフで、なんと彼は4回目のレイオフをされることに。
ビックリですよね。
人の良い社長さんだったので、その社員を放おっておけなかったのか、何かに彼が長けてたのかは分からないですが、アメリカでは一般的に、レイオフ後に再雇用されるのはどちらかと言うと珍しいということを聞きました。
最後の出社
レイオフでは、他の会社ですと、最後に2ヶ月分位のお給料を貰えるとかいうのがあるそうですが、私のその会社は小規模だったせいか、最後の月のお給料分しかありませんでした。
現地社員は、残務処理のため暫く残ることとなり、一部の顧客担当の日本人も残ることに。
私ともうひとりの同僚は、ひと足お先に会社を去る事になりました。
残された日本人の女性達は本当に寂しそうでしたが、その日は連絡先を交換して皆に簡単に挨拶をし、会社を出ました。
社長さんは、また会社が立ち直る機会があったら、連絡すると言ってくれましたが、その後、電話があることはありませんでした。
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プログラマーの知人もレイオフ?
また、レイオフと言えば、私には日本人の知人の中に1人プログラマーの人がいたのですが、その方のお話。
ある日、その方から電話があり、すでにグリーンカード(永住権) の申請をしてもらって(申請中)働いていた会社から、突然レイオフを言い渡されたと。
グリーンカード(永住権)をスポンサーして貰えるって、会社からプログラマーとして評価されていたはずなのですが、まさかのレイオフの対象になってしまうとは・・・。
アメリカの会社って業績が悪くなると「ここからここまで解雇する」って、ほとんど線引き的に事務的に行ってしまうんだなという印象でした。あっさりしたものです。
レイオフから再雇用はある?
その知人の彼は、その後すぐ就職活動をしていたのですが、ある日また、その彼から電話が。
なんと、「この前レイオフされた会社から、再雇用の申し入れがあったが、もう次の就職先からオファーが来ているから悩んでいる」とのこと。
この再雇用の連絡も信じられなかったのですが、私は、「既にグリーンカード(永住権)を申請してくれていた会社から再雇用してもらったほうが安心では?」と答えましたね。
それだけ、ビザやグリーンカード(永住権)に関する件は厳しく、かつデリケートな事だからです。
結局、彼も考えた末、グリーンカード(永住権) の手続きが進行していた、はじめの会社に(レイオフしてきた会社)再雇用して貰うようにしたらしいですが、これもこれで特殊なケースですよね(もしかしたら、レイオフする人を間違ってしまったのか・・・。)
アメリカではレイオフは突然
そんな感じで、アメリカでは資金繰りがうまくいかなかったとか収益が上がらないとかで、あまり能力に関係なく、誰でもレイオフの対象になるリスクがあるんですね。
レイオフされたら、「そこにはもうお金が無いんだ」位にさっさと切り替えて、ビザサポートなりしてくれる会社を見つけた方が良さそうです。
こんなときの気持ちの切り替えは、簡単ではないですけれどね。
あちらでは、ビザの件も本当にストレスになるのに、レイオフまで・・・(泣)。
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本当に楽ではないですが、アメリカでは、そんなのは吹き飛ばして行きたいですね!
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