アメリカ滞在10年間のサバイバル日記

アメリカと英語に魅せられた女性の滞在10年間のサバイバル日記

アメリカで働くには? 就労ビザは? なかなか聞けない秘訣を分かりやすくご紹介!

 

アメリカ移住とビザ イメージ



 

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アメリカで働ける資格が貰える就労ビザで一般的なものは、H-1ビザとL-1ビザ、それから最近良く見られるJ-1ビザです。前トランプ大統領の就任以降、外国人のビザの取得は難しくなっていましたが、その後はどうでしょう。

 

今後、アメリカ移住にあたり、どうしたら上手くそのような状況に対応できるかをルポします。

 

H-1Bビザ(特殊技能職)

 

まず、アメリカで留学生が卒業後によく取得する、H-1Bビザについてお話します。

 

H-1Bを取るための資格・条件

 

H-1Bビザという就労ビザは、一般的に特定分野での学士(4年制大学を卒業)であること、またはそれ以上(修士など)であること、また、2年生大学(カレッジ)卒の場合は、あわせて4年制大学卒相当の職歴がその取得に必要とされます。

 

対象者は管理職である必要もなく、アメリカで新卒での就業が可能なビザとなりますので、留学生が卒業後にアメリカに残り就業したい場合は、だいたいにおいてこのビザを申請することとなります。

 

この就労ビザの取得には、雇用主にスポンサーとなってもらいUSCIS(米移民局)に必要な書類を提出し、そこから認められればビザがおります。

 

ビザが降りると、降りてから3年間、アメリカで働くことができます。ビザはその有効期間が終わったあと、また3年間の延長が可能です。その後再申請するには、1年以上国外に滞在することが条件となります。

 

最近ではご存知の方も多いと思いますが、通常、留学生(F-1ビザでの)が卒業する際に、オプショナルプラクティカルトレーニングビザという1年間就業可能なビザを、学校の協力を得てUSCIS(米移民局)から発行してもらうことができます。

 

そのビザで働ける期間内に、あるいはその前に、このH-1Bビザのスポンサーになってくれる雇用主・会社を探し(自力で探します)、弁護士を通してH-1Bビザの申請書類をUSCIS(米移民局)に提出することとなります。

 

大体において、その1年間の間に会社で働き、良ければH-1Bのスポンサーになってくれるという手順です。

 

予めこういった書籍を参考にされるとバッチリです。

 

H-1Bの取得が難しくなっている理由

 

ただ、以前からH-1Bビザの取得は決して簡単ではなかったのですが、現在はより、難しくなっており、その理由として主なのがビザの申請方法が変わったということなんです。

 

H-1Bビザの申請に事前登録での抽選が加わっていた

 

情報によると、近年、H-1Bは毎年大卒レベル者に対し6万5千の申請枠が設けられており、アメリカで取得した修士号レベル以上の学位取得者に対しさらに2万枠を設けています。

 

その枠を大幅に超えた件数の申請が毎年あるために、2020年から事前登録を行い、ビザの年間発給数の上限を超えた場合には抽選を行い、抽選に当たった人だけから申請を受け付けるようになっているそうなんですね。

 

ビザの取得のハードルは、いつのまにか上がってしまっていたんです(泣)。

 

以前は、H-1Bビザはちゃんとした仕事(雇用主)で、かつビザをスポンサーしてくれ(書類などにサインしてくれ)て申請ができれば、あとは弁護士がビザが降りるように頑張ってくれていたのですが、現在は、H-1Bの申請ができるのは、抽選に通った人だけということなんですね。

 

ちなみに、2017年のデータですが、

 

4年制大卒者6万5千人、大学院修了者2万人の申請者受け付け枠に対し、2017年は合計19万9千人の応募

 

があったそうです。単純に、申請枠の約2.3倍の応募があったわけですね。

 

引用元:

アメリカ就労ビザ(H-1Bビザ)の申請方法|アメリカ・ビザ徹底解説|現地情報誌ライトハウス

 

参照元

就労ビザ(H-1,H-2)解説lアメリカビザ・永住権取得支援サイトl 弁護士法人イデア・パートナーズ法律事務所

 

また、面白いのが、修士号(Master’s degree)を持つ人は、まず、大卒レベルと院卒レベルの両方の枠である“一般枠”で抽選を受け、それで抽選から漏れた場合は、修士号レベル以上の抽選枠で“再度”抽選を受けられるので、2回のチャンスがあるということ。

 

参照元

アメリカ移民法ダイジェスト 2022年2月 | Fragomen, Del Rey, Bernsen & Loewy LLP

 

アメリカでは、より高度な知識や技術のための教育を受けた人の方が優遇される“流れ”ということでしょう。なので、ビザの取得のためにも、アメリカでは大学院を目指すというのもアリですね。

 

他にアメリカで働く良い方法は?

 

アメリカで就労ビザを取って働く女性 イメージ

 

早めのインターンシップ・その他の方法

 

では、4年制大学卒業の学士の場合は、H-1Bビザが抽選で、しかもその狭き門をくぐる以外に、他に何か良い方法はないのでしょうか?

 

一つ考えられるのが、インターンを募集している企業があれば、無給の職でも大学に在籍しているうちに早め早めにインターンシップをしておき、H-1ビザの申請をしてくれる企業とのコネクションを付けておくことも考えられます。

 

そうすれば、卒業の目処が付く頃に、早めにH-1ビザの抽選をしてもらえる事も可能でしょうし、また翌年、オプショナルプラクティカルトレーニング・OPT期間中にも抽選を受けることとなり、2回抽選を受けることができるかもしれず、可能性的に有利になります。

 

または、アメリカ留学を経ず、まずは日本での確固たるキャリアを築くことに専念し、ビザを取ってくれる企業を探すなどの方法も良いかと思います。

 

なぜなら、一部の技術職の人などを除いては、以前からビザのスポンサーになってくれ、自分のスキルセットや適性に合っている企業を探すのも非常に難しかったのに、そこをクリアーして、ビザのスポンサーをしてくれる会社を見つけても、その後にくじ引きが待っているのは、社会人にとってはちょっとリスクが大きいからです。

 

それより、ビザなどの心配をせずに働ける日本で、なんとか頑張ってキャリアを築き、英語もブラッシュアップして、安定した状況でアメリカに駐在員として送り出してくれるところを探した方が良いかもと思います。

その場合は、アメリカへの転勤者として申請できる就労ビザである、駐在員ビザ(L-1ビザ)の申請になりますね。

 

個人的には、今となってはこちらの選択肢も良いようにも見えます。

 

L-1ビザ (企業内転勤者用ビザ)とは

 

L-1ビザとは、多国籍企業(米国または米国外の会社)の従業員が、米国内の親会社、支社、系列会社、子会社へ一時的に転勤する場合に申請するビザで、一般的に駐在員ビザと呼ばれているものです。

 

L-1 ビザの申請資格を満たすには、管理職または役員であること、あるいは専門知識をもっていて管理職または役員になることなどを条件としているようです。

 

日本から直接応募する・SNSを利用する

 

アメリカで働く決意を固める日本人男性

 

また、上記のオプションの他に、日本から直接、海外の仕事に応募するというのもありそうです。例えば、下段にあるようなサイトを利用すると良いと思います。

 

リクルートのハイクラス転職・求人サービス CAREER CARVER(キャリアカーバー)

 

転職希望条件入力|転職のリクルートエージェント

 

アメリカへの就職インターンシップならACO

 

また、探し方にコツがあるのですが、だいたいにおいて、予め、求人要項の注意書きのところにはっきり、“ビザを出せない”などと記している企業は、外国人を雇う気が始めからありません

 

逆にその注意書きがない会社は、専門知識が必要な職など、これから適任者がいればビザの件も含めて考慮してくれて面接をしてくれる(特に今はオンライン面接が普通になってきていますからね。)可能性がわずかでも残っている企業とも言えますので、負けずに応募してそこでチャンスを掴むという感じです。

 

特にアメリカで需要がある職、アメリカで需要が追いついていない職に就いている方は、チャレンジしてみる価値ありです。以前は看護職など、アメリカで専用のビザを出していた時があったようですが、今は看護職もH-1のカテゴリーになってしまい、ビザ取得の競争は激しいようです。

 

そんな感じで、そのときそのときで需要と供給が変わるので、アメリカの求人に目を通し、チャンスがあれば、即、応募することだと思います。直接、企業に応募するにしても、求人サイトから応募するにしても、応募する数をこなすとコツが掴めてき、また、思いがけなく声がかかることもあります

 

更に、LinkedIn(リンクトインツィッターFacebookなどのSNSのプロフィールを英語で作成し、常に最新にしておくと、アメリカのリクルーターから声がかかることもあるかもしれません。

 

特にLinkedIn(リンクトイン)は、アメリカでははずせないネットワーキングのツールです。

 

あわせてよみたい↓

surviving-us.com

 

J-1ビザ(交流訪問者ビザ)

 

ちなみに、他にも実は、最近良く発行されていると見られるJ-1ビザというのがあるのですが、これは研修などやインターンシップを受けるためのビザとなっていて、12ヶ月間もしくは18ヶ月間までの就労での滞在が申請できるということ。

 

現在は、H-1Bより取りやすいビザとして、よく日本人が取得しているビザとなっているようで、こちらのビザがアメリカで働くきっかけとしては良いのではと、私も思います。

 

私が知っている日本人女性も、学生ビザからこちらのビザに切り替えるために一度日本に戻り、ビザ取得後無事アメリカに戻ってきて、就労することができたということを聞きました。

 

J-1ビザでの仕事なら、すでにご紹介した下記サイトなどを参考にされたら

良いと思います。

アメリカへの就職インターンシップならACO

 

早めに結婚相手を探すというのも

 

あとは、やはり、アメリカの大学に留学するのであれば、何かのコミュニティーに入って活動をしたり、趣味のクラブに入ったりして、現地の人とのコネクションを付けておき、良い人、良いパートナーと出会える確率を上げるなどでしょうか・・・。

 

結婚願望がある人などは、早めに婚活エージェンシーなどに登録しておく等も良いと思います。

これは、運なのでどうかなと思いますが、私の同級生(社会人留学生の)も、卒業間近から結婚が決まっていた人が何人かいて、今ではアメリカ市民になっています。

 

あまり、積極的におすすめしたいアイデアではないですが、個人的には、ビザの取得が難しくなっている現状を考えると、良い人と出会ったら、早めに身を固めるというのも悪くはないと思います。

 

STEM系(理系)の専攻をする

 

PCを使って働くエンジニア イメージ

 

また最後に、良い手立てとして考えられるのが、大学で理系の分野を専攻すること。

 

この最近良く聞くと思われるSTEMとは、一般的に理系の分野のScience, Technology, Engineering, Mathematicsの略ということ。アメリカが積極的に優遇している分野で、今後もそれは続くと思われる化学・技術・工学・数学

 

これを大学で専攻することも良いオプションとして考えられますし、アメリカでは、このSTEM分野では卒業後のオプショナルプラクティカルトレーニング・OPT期間も長く延長してもらえるなど、かなりその後の条件が良いようです。

 

これから技術の進歩によって、より高度な人材が必要とされるのは明らかでしょうし、技術を身につけておくことは大きな武器になりますよね。

 

例えば、どうしても理系でなく他の分野が学びたいということであれば、まずはこれらのSTEM系の専攻をした上で、文系の科目を選択して取るとか、専攻した理系の分野との相性のよい科目を取る等、考えると良いと思います。

 

私自身も経験がありますが、その辺り、大学のカウンセラーが、入学後でも相談にのってくれるはずです。

 

アメリカ移住って、色々難しくはなってきてはいますが、真剣に考えていけば手立てはあると思いますし、色々な対策が考えられます。

 

ではまた、今後もこれらを継続してご紹介していきたいですので、お付き合いいただけたら嬉しいです!

 

注:本記事では、法律的な情報を提供することを目的としていません。ビザに関する情報については、必ず移民弁護士にご相談いただくか、最新の公式情報をご確認いただきますようよろしくお願いいたします。

 

あわせてよみたい↓

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