- カリフォルニアで合法化されたマリファナの使用の実情
- 危険性有り? マリファナは他のドラッグへの入り口とも
- カリフォルニアではドラッグ中毒者は身近に?
- 合法化されたマリファナについてちょっと覗いてみる
- 今後もモニターしていく必要が
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さて、今回はカリフォルニアで合法化されて暫くたったマリファナとサンフランシスコの人々にまつわるお話です。
サンフランシスコはLGBTコミュニティが大きかったり、IT企業の立ち上げで有名だったりとリベラルな街として有名ですが、合法化されたマリファナに対する姿勢も類いに漏れず超リベラルです。
本日はそんなお話をしてみたいと思います。
カリフォルニアで合法化されたマリファナの使用の実情
お酒に酔っているように見えた隣人は・・・?
さて、まずはサンフランシスコに住んでいた時に、ある友人から聞いた話から・・・。“サンフランシスコではこんな身近にいるかも?”というお話。
その友人はある日、住んでいたアパートの隣人のところに何かの用事でお邪魔することに。
彼女はその日もいつも通り、二人で楽しく会話をしていたそうなんですが、何か隣人の彼女の目がトロ~ン。
後で共通の知り合いに、「お酒でも飲んだのかな~、でもちょっと感じが違うんだよね。」と、不思議に思って聞いたところ、「ああ、stoned(ストーンド-マリファナでぼーっとしている)だけかもよ。」と言われたとのこと。
なるほど・・・。その日私は、その友人から、カリフォルニアではマスターしておかなければいけない(皮肉)単語である”stoned”を覚えたのでした。
マリファナを吸ったあとはどうなる?
また、私は、以前サンフランシスコで知り合ったある女性に尋ねてみた事があるんですが、彼女は、「ただ眠くなるだけだってよ。」と。
私が色々聞いた感想をまとめると、アルコールを酔うほど飲んでリラックスした状態にすごく近いという感じだそう。
マリファナを推奨する人達の中には、吸いすぎなければ、アルコールよりも体に悪い影響を与えることは少ないということを言っている人が多いようです。
元々多かったカリフォルニアでのマリファナ人口?
また、時々嗜むと言っていたある男性(合法化後)は、「あまり考えなくなるからリラックスするときには良いけど、重要なことをするときに危うく吸ってしまうと、集中できなくて困る。」ということ。
その後も、あの人とあの人も吸っているかもだし、あの人も・・・と、結構な数のサンフランシスコの人達(笑)。
あの高所得者層ばかりのサンフランシスコで、マリファナを吸いながら成功しているんだから、やっぱりアルコール程度のことなのかなという気もしましたね。
いや、いや、元々水準の高い人達だから、マリファナ位ではさして悪い影響が無いのか・・・。そのパターンも充分考えられます(笑)。
危険性有り? マリファナは他のドラッグへの入り口とも
ただ、楽観視してはいけないのが、カリフォルニアでは合法化されて、それほど強くないとされるマリファナですが、実は他のコカインなどのドラッグへの”gateway drug(入り口となるドラッグ)”と言う説もあるそう。
お酒で言えば、ちょっとビールやワインを嗜む程度だったのが、本格的に日本酒飲みにエスカレートしてしまって、そのうち、ブランデー、テキーラと何でもかんでもになっちゃうというような事かな?
それはヤバい。しかもマリファナ以外のドラッグは、今でも“違法”ですから(もちろん!)。
カリフォルニアではドラッグ中毒者は身近に?
中毒者といえば、あるサンフランシスコの人と世間話をしていたところ、たまたま、ドラッグ中毒者の話になったんですが、「カリフォルニアはpothead(ポットヘッド-マリファナ中毒者)が多いですね。」と笑って会話したところ、その人の顔がちょっと引きつっていたことが・・・。
後で事情を聞いた(別の人から)所によると、その人のご家族がドラッグ中毒になって、「健康を壊してしまい大変なんだよ。」ということ。
失敗した~。
アメリカに移住したばかりの頃は内情が分からないので、このようなちょっとした失敗はありがち。本気で悩んでいる人も多いようなので、軽く考えたり、冗談めかしに話すのも時と場合によって気をつけたほうが良いよう・・・。
合法化されたマリファナについてちょっと覗いてみる
さて、嗜好・娯楽用マリファナがカリフォルニア州で解禁になったのは、2018年1月(但し、連邦法では今も違法)。
実情としては、マリファナのような依存性のある薬物については、規制できないほどに社会で広まってしまえば、管理しながら課税をしていくなどしたほうが、闇マーケットへ資金が回ることも防げるし、タバコの例のように社会的にも、規制や厳罰ではなく、予防と治療の方が効果的ということのようですね。
参考資料:Yahooニュース 欧米各国が「大麻」を解禁する本当の理由
https://news.yahoo.co.jp/byline/ishidamasahiko/20191117-00151270/
また、カリフォルニアでは合法化したマリファナですが、販売許可を得た専門店で買えるということですが、細かいルールと規則が決まっています。
例えば、
- 娯楽用のマリファナを所持、購入、使用するには21歳以上であること。
- 所持できる量にも決まりがある。
- 未成年者にマリファナの小売を行うことは違法
- マリファナの影響下で運転することは違法。
- 公衆の面前でマリファナを摂取、喫煙、食事、吸引することは違法。
などなど、守らなければいけないことが多々あります。
引用元:SAN FRANCISCO TRAVEL ASSOCIATION公式サイト
https://www.sftravel.com/what-you-need-know-about-legal-marijuana-california
日本人は例外?
また、厳重な注意が必要なのが、“21歳以上でも、日本人がカリフォルニア州に旅行をしてマリファナを所持した場合、日本のマリファナ取締法(1991年改正)で罰せられます。”ということ。
日本人は例外なんですね。
引用元:NPOグリーンズ公式サイト
今後もモニターしていく必要が
最近の調査では、マリファナがカリフォルニア州で合法化した後は、税収が大幅に増えた事以外は、社会的影響は、あまり合法化前との違いはないように見えるとの結果も出ているようですが、今後も継続してその影響はモニターされていくでしょう。
ドラッグに対して厳しい国家である日本も、その経過を見守って行く必要がありますね。
参考資料:CATO INSTITUTE公式サイトThe Effect of State Marijuana Legalizations: 2021 Update
https://www.cato.org/policy-analysis/effect-state-marijuana-legalizations-2021-update#introduction
注:本記事でご紹介している情報は、法律関連の正しい情報を提供することを目的としておりません。法律に関する情報については、必ず最新の公式情報をご参照ください。